2017.2.10
犬は大麦を食べて大丈夫?消化しやすい与え方とアレルギー等健康効果
犬は肉食なのだからお肉だけ食べていればいいと考える人もいるかもしれませんが、そうとも言い切れません。近年健康志向のドッグフードに良く使われるようになった大麦にはどのような健康効果があるのでしょうか?
犬に大麦を与えても大丈夫?
はい大丈夫です。そのままのかたちでは消化しにくいので与え方に工夫が必要ですが、大麦には犬にも良い栄養が豊富にあります。どのような効果があるのでしょうか?
腸内環境を整えて便秘知らずになる
大麦には水溶性食物繊維が多く含まれています。穀物や根菜類に多く含まれる不溶性食物繊維との違いはその名の通り水に溶けるというものです。水に食物繊維が解けるとどうなるのでしょうか?
水を含んだ状態で食物と混ざり合うことでゼリー状になります。腸の中をゆっくり進むので腸を刺激します。水分を十分に含んだ状態で大腸へ運ばれるので硬くなってしまっている便があったとしてもちょうどよい硬さにしてくれます。ゆっくり移動するのでその間にしっかり不要な物質をからめとってくれます。
また、この水溶性の食物繊維は善玉菌の餌になります。善玉菌が活発になることでできる物質は悪玉菌を退治するものです。その為腸内環境が根本から改善されます。便秘まで行かなくても、おなかの調子がなんとなく悪い・安定しないという場合与えて見るのも良いかもしれません。
風邪やアレルギーに強い体になる
腸内環境が良くなるという話がありましたが、腸内には体の60~70%の免疫細胞が集中しているといわれています。腸が元気になることで免疫細胞がしっかりと働き細菌やウイルスに強く、アレルギーにもなりにくい体になります。
風邪やアレルギーの薬というわけであないので、食べていればそうした症状が治るわけではありません。しかしそういったことに強いからだに徐々になっていきます。
痩せやすい体になる
大麦には善玉菌の餌が豊富にあり、善玉菌が出す物質により悪玉菌が減らせるという話を先ほどしましたが、この善玉菌が出す物質の中には肥満抑制効果があると認められています。短鎖脂肪酸という物質なのですが、これが増えれば増えるほど痩せ体質になるのです。
また、腸に長くとどまるので血糖の急激な上昇が抑えられます。血糖値が急激に上がると、急激に下がりさっき食べたのにお腹がすいたと頭が錯覚してしまいます。血糖の急激な変動をさせないことでそう言った錯覚を起こさせないので、常にお腹がすいている状態にならないようにしてくれます。
骨を維持したり、気持ちを安定させる
大麦には白米の3倍ものカルシウムが含まれています。カルシウムは一般的に骨や歯を作るものと思われています。確かにそういう働きもあります。それだけでなく、血液の中にあるカルシウムは筋肉の収縮、神経伝達物質を調節し精神を安定させる。(よくイライラしてるのはカルシウムが足りないといわれますね。)また動脈硬化や高血圧の予防になります。
絶対に体になくてはならないものなので、血液中のカルシウムが足りなくなると骨からカルシウムを放出します。そうすると骨粗しょう症になってしまったりします。不足にないようにこう言ったものからでも補っていきたいですね。
ビタミン
大麦にはビタミンも豊富です。特に多いのがビタミンEです。抗酸化作用があるので老化防止になります。いつまでも若々しい体を保つためにも必要な量をきちんと取りたい物質です。
またビタミンBも豊富です。神経や皮膚を健康に保つ働きをしています。体に必要なものですが溜めておけなものなので、毎日少しづつ摂取する必要があります。
大麦という穀物について
穀物は吸収しにくかったり、アレルギーになりやすいという話が聞かれそれが気になりできれば避けたいという飼い主さんは多いです。ですが、赤身の部分だけや加熱調理されているお肉からビタミンやミネラルなど必要な栄養素を取るのには無理があります。大麦は穀物の中でも消化しやすくアレルギーになる可能性も他の穀物に比べて低い食品です。
大麦だけ与えていても意味はありませんが、栄養を補給するのには非常に良い食品と言えると思います。手作りで与える時の与え方としては、普通より柔らかめに炊いたりフードプロセッサーにかけて細かくするのが良いでしょう。そういった下処理が大変!時間がないという場合は大麦など雑穀がすでに入っているペットフードを使ってみるのはいかがでしょうか?いぬひかりは鶏肉をメインに大麦などの雑穀なども使いドッグフードを作っています。既に細かくされているので消化吸収しやすい形になっています。
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